エイジングケアという年齢に応じたスキンケアというジャンルがあることでお肌には色々な美容成分が必要だと思っている方も多いのではないでしょうか?
コラーゲンという美容成分がありますが、お肌に塗ったコラーゲンが浸透してお肌の真皮に存在しているコラーゲン組織を作るなんてことはありません。
一応化粧品で浸透が認められるのは表皮の中のその一番表面の角質層までです。
実際それ以上もしかしたら浸透しているかもしれませんが、仮にコラーゲンが真皮に届いたとしてもコラーゲン組織の代わりにはなりません。
幹細胞やEGFなど次から次へと美容成分というものが出てきますが、実際にどれほどの効果がお肌にあるのかはわからないわけです。
それよりも、お肌に潤いを、与えた潤いの保持を、また保った潤いを逃さないように保護をといったシンプルな保湿こそが重要です。
それは赤ちゃんから大人、お年寄りまであらゆる方に当てはまることです。
大事なことなのでもう一度いいます。
必要なのは「保湿」です。
ただし、保湿には3つの要素があります。
まずは潤いです。つまり水のことです。
よくカサカサに乾燥したお肌のことを砂漠のようなといった表現を使うことがありますが、
砂漠ではサボテンなどの特殊な植物しか生息できません。
普通の植物は砂漠では育たないのです。
その理由の一つとして水分がないことが挙げられます。
仮に砂漠に水をかけても一瞬だけ表面が濡れてその後は水は砂漠の奥深くに落ちていき、表面はすぐにカラカラになります。
お肌もこれと一緒で、ただ水分を与えてもすぐに失われてしまいます。
考えてみれば、お風呂上りは水がお肌に触れて皮膚の表面が潤っていますが、タオルドライをした後、時間が経つとカサカサになってしまいます。
つまり、潤いは与えるだけでなく、留めることが大切です。
潤いをお肌に留めるのに必要なことは2つです。
これは保湿を構成する3つの要素の残り2つとなります。
それは、水分保持力と油分です。
ヒアルロン酸と言えば保湿成分としてとても有名ですが、ヒアルロン酸の特徴といえば、水分保持力です。
ヒアルロン酸1gで6Lもの水を保持できるともいわれる水分保持力の高さがあります。
さらにホホバオイルや馬油、シアバター、オリーブオイル、アルガンオイルなどいわゆる油でできた成分も保湿成分と呼んだりします。
最後の保湿要素である油分とはお肌でいうところの皮脂です。
皮脂があるからこそ潤いを外に逃がさず閉じ込めておけるのです。
化粧品などに配合されているホホバオイルや馬油などはこの皮脂の不足をサポートしてくれる役割があります。
皆さん単に保湿保湿といいますが、保湿は3つの要素からなっているということは是非知っておきましょう。
そして、この保湿の3要素をバランス良くスキンケアによって補ってあげることが赤ちゃんから大人まであらゆるお肌にとって必要なケアと言えます。